笑いヨガとは、インド人医師のカタリアとその妻マデュリーによって創案されたユニークな健康法です。この方法を使うと、誰でもユーモア、冗談、コメディに頼ることなく笑うことができます。
最初にエクササイズ(体操)として笑いますが、アイコンタクトと子供のような遊び心を使うことによって、すぐに笑いが伝染し、本物の(自然な)笑いになります。
笑いヨガは、作り笑いでも、おかしさを感じて笑っても身体は区別がつかず、健康への効果は全く同じであるという科学的根拠に基づいています。
笑いヨガは、「体操としての笑い」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせていることから名付けられています。笑いヨガをすると、酸素が身体にも脳にもたくさん取り入れられ、健康的で活力ある自分を実感できます。
笑いヨガは、1995年インドのムンバイで医師のマダン・カタリアが5人で始めたものですが、現在では世界70カ国以上に広がっています。
近年、ビジネスの世界でも、笑いが業務成果を向上させる手段として考えられるようになってきています。 その考えを実証するため、2006年12月に200人のIT企業勤務者を対象として、ラフターヨガがビジネスシーンのストレスに対してどのような効果を与えるかの実験がなされました。
調査はインドでトップクラスの学術研究機関によって行われ、結果は非常に目を見張るものがありました。ラフターヨガを行ったグループは、心拍数、血圧、コルチゾールが著しく低下し、ポジティブな感情が17%上昇、ネガティブな感情は27%下降し、ストレス感は著しく低下、無感情症は約9%下降しました。これらは、EQ(心の知能指数、感情的知性)が著しく向上した事を意味します。
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パーソナルライフ
笑いヨガは、あなたの人生に、笑い、遊び心、笑顔を増やす助けとなります。自信がつき、ポジティブな外見、希望に満ちて楽天的な自分を感じるでしょう。笑うと即座に気分が変わりますが、気分が変われば全てが変わります。
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健康
笑いヨガは、心血管機能を高めるたいへん有効な方法です。10分間の大笑いはボート漕ぎマシンを30分間するのと同じ運動量になります。笑いヨガは、身体的・精神的・感情的ストレスに対処できる運動で、ほとんどの病気の根源となっているストレスを減少させます。また、免疫力を高め、血圧を下げ、血糖値を調整し、心肺機能を高めます。今日問題となっているメンタルヘルスにもたいへん有効です。
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ビジネスライフ
仕事上の成果は、あなたのエネルギーレベルと直結します。脳が最高のパフォーマンスを発揮するには身体の他の器官より25%多くの酸素が必要です。笑いヨガをすることにより、脳のみならず全身に新鮮な酸素を供給し、効率よく仕事を進めることができます。
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ソーシャルライフ
生活の質と人生の満足度は、金銭・権威・権力といったものを手にしただけでは得られません。思いやり、いたわり合うことができる親密な人間関係も重要な要素になります。お互いが賞賛し、認め合える関係性を築くことは、自分自身の感情面での成長の助けにもなります。笑いヨガの肯定的エネルギーは、人と短時間で親しい関係になるポジティブなエネルギーでもあります。
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笑いの内なる精神
笑いヨガは、人生においてチャレンジが必要な場合でも、どのように精神を高邁に保つのかということを教えてくれます。厳しい状況や困難な状態の人に対処する時でも、肯定的態度で良い対応ができるようになります。